注文住宅は自由に間取りや設備、デザインなどを決める楽しみがありますが、最近では、床材もお気に入りのものを選択する人が増えています。部屋によってマッチする床材が違うため、種類や特徴を把握しながら決めるのが理想的です。今回は、各部屋におすすめの床材を紹介していきます。

床材にこだわるべき理由とは？

注文住宅を建てる人は、さまざまなこだわりを持っており、理想の家づくりを目指しています。外観はもちろんのこと設備やデザイン、素材にこだわっている人が少なくありません。最近は床材にこだわる人も増えており、その理由としては、床材によって空間のイメージが大きく変わることが挙げられます。

そして、床材ごとに機能性や快適性が異なり、居心地のよさが実感できます。好みや予算、ライフスタイルによって床材を選択することで、部屋が快適な空間となります。壁紙によっても部屋のイメージは変化しますが、大きな面積を占める床材も、部屋のイメージを決める大切な要素と言えるでしょう。

床材で使われている素材と効果

数多くある床材で、使われている素材や効果を見ていきましょう。

合板フローリング

合板フローリングは、薄く切った木の板を接着剤で貼り合わせた床材です。自然素材というより工業製品に近く、大量生産も可能でリーズナブルな価格です。デメリットは、木の持つ機能は失われており、傷やへこみも目立ちやすいです。デザインは豊富なので、インテリアにこだわる人には適しています。

無垢フローリング

無垢フローリングは合板フローリングとは違い、木の持つ魅力を活かした床材です。自然素材ならではの表情や肌触りが楽しめ、耐久性や調質性、保温性にも優れています。デメリットは、変形や割れのリスクがあり、傷や汚れが付きやすいです。水濡れや湿度の高い環境にも弱いですが、経年により風合いへと変化していきます。

クッションフロア

クッションフロアは、ビニール系シートを使った床材で、シート内部に発砲塩化ビニールを使用して高いクッション性を出しています。デザインの幅が広く、水や汚れに強いので人気があり、リーズナブルな価格になっています。デメリットは、耐久性や通気性に劣り、熱には弱いです。

畳

最近畳が人気を集め、洋室にも畳スペースを作る人が少なくありません。畳は日本人にとってやすらぎの床材であり、さまざまな効果があります。まずリラックス効果があり、断熱性や調質性に優れています。デメリットは、汚れや家具の跡がつきやすく、ダニやカビが発生しやすいです。長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

クッションフロア

クッションフロアはビニール素材であり、水や汚れに強く、リーズナブルです。デザインの幅も広く、ハサミなどで簡単にカットできます。デメリットは、耐久性や通気性は劣り、こまめなメンテナンスが必要です。

タイル

タイルは陶器から作られた床材であり、硬くて水には強いです。玄関や土間に使われることが多く、デザイン性に優れています。ひんやりとした感触がデメリットでもあり、使用する場所が限定されます。

各部屋に合うおすすめの床材は？

部屋ごとにおすすめの床材があるので、紹介していきます。

リビングの場合

リビングには重いテーブルやソファを置くことが多いため、へこみに強いフローリングがおすすめです。自然の風合いを求める人には無垢フローリング、機能性や耐久性を求める人には合板フローリングが適しています。

合板フローリングでも、無垢のような木目や質感があるため、実物を確認してから選択する必要があります。フローリングのカラーも重要で、リビングのイメージがガラリと変化します。好みのリビングにするためには、事前に色を合わせてイメージ作りをしておきましょう。

寝室の場合

寝室の場合も重いベッドを置くため、フローリングが適しています。またカーペットでリラックス感を出すのもおすすめで、足音などが軽減されます。自分好みのデザインのカーペットで、安らげる寝室にしましょう。

キッチンの場合

キッチンは汚れやすいので、汚れをふき取りやすい合板フローリングやクッションフロアが適しています。デザインを重視してタイルを使用する場合は、塩ビ製のフロアタイルが最適です。デザインも豊富なので、自分好みのキッチンにすることが可能です。女性はキッチンで過ごす時間が長いため、リラックスできる空間に仕上げましょう。

子ども部屋の場合

子ども部屋は子どもが動き回って傷がつきやすいので、合板フローリングやクッションフロアがおすすめです。足音なども響くため、音を吸収する床材が適しているでしょう。子どもが小さい間は耐久性に優れている床材が最適ですが、成長につれて子どもの意見も尊重しましょう。

まとめ

注文住宅で使用する床材について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。床材にはメリット・デメリットがあり、部屋によって適しているものと適していないものがあります。今の時代はフローリングがメジャーになっていて、リビングに使われていることが多いです。

無垢フローリングは自然素材で風合いもよいのですが、汚れや傷が付きやすいというデメリットがあります。デザイン性や好みも大事ですが、床材のメリット・デメリットを把握してから決定するようにしましょう。

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