注文住宅はどのくらいの期間がかかる?打ち合わせの回数なども紹介
注文住宅の建築期間は様々です。建築プロセスは打ち合わせから始まり、設計段階、契約、工事、そして引き渡しまで続きます。打ち合わせ回数は、10回以上おこなわれることがあります。建築期間と打ち合わせの頻度を十分に理解し、計画を進めることがスムーズな注文住宅建築の鍵となります。
注文住宅を建てる際に必要な期間
注文住宅を建てる際の期間は様々な段階を経ています。以下で段階別に紹介します。
立地条件確認と家族の希望絞り込み(約3ヶ月)
ハウスメーカーや工務店の見学会に参加したり、資料請求、Web調査でイメージを広げ、立地条件や住みたいエリア、住宅会社の希望を絞り込みます。この際に、家族でしっかり話し合い、意見をすり合わせておくことが大切です。
住宅会社選定と具体的なプラン打ち合わせ(約6ヶ月)
住宅会社が選ばれたら、具体的な住宅プランの打ち合わせをおこない、建築費用を確定させます。この段階で土地売買契約や建築工事請負契約を結び、住宅会社に建築を依頼。同時に住宅ローンの本申請も進めます。住宅ローンの本審査が通ると、金融機関と金銭消費貸借契約を結び、注文住宅の建築が始まります。
着工と工事段階(6ヶ月以降)
契約が完了すると、約6ヶ月以降で着工が始まります。着工前に地鎮祭がおこなわれ、神様に工事の安全を祈願します。その後、外壁工事、中間検査、造作工事、外構工事などが進行していきます。
完成と引き渡し(着工後8〜15ヶ月)
建物が完成したら、営業担当者や工事責任者と共に家を確認し、不具合があれば修理がおこなわれます。確認が完了したら、建物引渡書に押印し、登記手続きをおこない、引き渡しとなります。引き渡しが完了したら、いつでも引っ越し可能です。
このように、注文住宅に必要な期間は1~1年半と考えておきましょう。土地探しや工期が伸びてしまった場合などは、約2年近くかかるケースもあります。あらかじめ余裕をもって計画を進めることが大切です。
打ち合わせ回数や内容とは
注文住宅の打ち合わせは、10〜15回程度ほどおこなわれます。具体的には、工事着工前に5〜10回、建築中に1〜4回、完成後に1〜2回の打ち合わせとなります。ただこれは目安であり、こだわりが強い人ほど回数が増え、逆にある程度希望が決まっている人は回数が減るでしょう。
また、1回の打ち合わせにかかる時間も内容により異なり、一般的には1〜3時間程度とされています。
打ち合わせの内容とは
注文住宅の打ち合わせは様々な段階でおこなわれ、建築プロセスを円滑に進めるために重要なステップです。まず、工事着工前の打ち合わせでは、資金に関する詳細や予算の確認がおこなわれます。
また、間取りや住宅設備、仕様に関する意向を詳細に話し合い、希望を反映した計画が立てられます。この段階での打ち合わせは、建築の方針を確定させ、円滑な工事進行の基盤を築くものとなります。次に、建築中の打ち合わせでは、図面通りに工事が進んでいるかどうかの確認が主な目的です。
進捗状況を確認し、変更が必要な場合は早期に調整することで工事の進行をスムーズにします。建築中の打ち合わせは、計画と実際の進捗を整合させ、品質の向上と課題の解決に役立ちます。完成後の打ち合わせでは、最終的な確認事項に焦点が当てられます。
建物の検査や不具合の有無、要望に応じた細部の確認がおこなわれ、住み心地や安全性を確保します。各打ち合わせは、顧客の期待に応え、円滑な建築プロセスを実現するために欠かせない要素となります。
注文住宅建設中におこなっておきたいこと
注文住宅建設中において大切なステップがいくつかあります。以下でくわしく紹介します。
現場訪問と工事見学
定期的な現場訪問は、着工中の注文住宅建設では不可欠です。進捗状況の確認だけでなく、現場の職人たちに感謝の意を示すためにも訪れましょう。飲み物などの差し入れを用意し、ねぎらいの言葉をかけることで職人たちのモチベーション向上に寄与します。
その際、もし工事に関する問題が生じた場合は、直接職人には話さず、営業担当者や現場監督に確認をおこないましょう。
上棟式
上棟式は、柱や梁の骨組みが完成し屋根がかかった段階でおこなわれる儀式です。工事関係者が集まり、工事の安全を願うもので、感謝と今後の無事を祈願します。現代では簡略なあいさつやご祝儀の贈呈だけで終わることもあります。
施主の意向次第でおこなうかどうかを決め、実施する場合は日程を決め、式の成功に向けて準備を進めましょう。
通信環境や設備の計画
住宅における通信環境や設備も重要なポイントです。インターネット回線、電気配線、冷暖房設備、給排水設備など、生活に必要な設備について計画を確認しておきましょう。これにより、いざ引っ越しとなった場合に焦ることがなくなります。
まとめ
注文住宅建設は、計画と工程の確認が欠かせません。建築期間は約8〜15ヶ月で、打ち合わせ回数は10〜15回ほど。また、重要な打ち合わせ内容は資金や仕様、間取りの確認などがあります。さらに、建設中は現場訪問や上棟式の儀式、引っ越し後の計画も検討が必要です。
全体を通して、住宅会社との十分なコミュニケーションと検討が円滑な建築プロセスを生む鍵となるでしょう。