注文住宅に子ども部屋を設けるメリット・デメリットとは?
すでに子どもがいる家庭、またはこれから子どもを持つことを考えている家庭にとって、注文住宅を建てる際に悩むのが「子ども部屋を設けるかどうか」ではないかでしょうか。今回は注文住宅に子ども部屋を作るメリット・デメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅に子ども部屋を設けるメリット
子ども部屋は大きく「勉強する場所」「学校で使う用具や、趣味のものなどを保管する場所」「寝る場所」と3つの機能を持っています。3つの機能があることを念頭に、注文住宅に子ども部屋を設けるメリットを見ていきましょう。
メリット①
子どもの自立心を育める
最も大きなメリットといえるのが、子どもの自立心を育めることです。子ども部屋があると、必然的に親と子どもとの間で物理的な距離が生まれます。いつも親が子どもの近くにいないため、子ども自身で身の回りのことをおこなう習慣が身につくでしょう。学校に持っていくものを準備したり、部屋の中にあるものを自分で管理したりと、自立心を育むきっかけとなるはずです。
メリット②
子どもが一人になる時間を作れる
子どもでも、一人になれる時間を持つことは必要です。周りから離れて一人でじっくりと考えたり、誰からも邪魔されずに好きなことへ没頭したりする時間が欲しいときもあるでしょう。また、とくに小学校高学年や中学生以降の子どもの場合、家族がいる場所では勉強に集中できないことも考えられます。子ども部屋があれば、子どもが一人になる時間を作れます。また同時に、親も子どもから離れてリフレッシュしたり、プライバシーを大切にした時間を持ったりもできるでしょう。
メリット③
リビングが散らかりにくくなる
3つ目のメリットは、リビングが散らかりにくくなることです。子ども部屋がないと、子どもの教科書やノート、文房具、おもちゃといったもので、リビングが散乱しがちとなります。しかし、子ども部屋があると子どものものが部屋で管理されるようになり、リビングが散らかりにくくなるでしょう。スッキリとしたリビングを保てます。
メリット④
子どもの交友関係が見える
友達を自宅に招きたいと思っても、自分専用の部屋がないと招きにくいもの。反対に、子ども部屋があると仲の良い友達を呼びやすくなるでしょう。友達が自宅に来るため、親は子どもが普段どのような交友関係を持っているのかを把握できます。
メリット⑤
整理整頓の習慣が身につく
最後のメリットは、整理整頓の習慣が身につくことです。自分の部屋にあるものは、自分で管理しなければいけません。頻繁に使うものを取り出しやすい場所へ置いたり、反対に使わないものはクローゼットの中へしまったりと、子ども自身が生活しやすいように整理整頓できるようになるでしょう。
注文住宅に子ども部屋を設けるデメリット
一方で、注文住宅に子ども部屋を設けることで、デメリットもあります。ひとつずつ解説します。
デメリット①
部屋へこもりがちとなる可能性がある
子ども専用の部屋があると、いつでも自分の部屋で過ごせます。子どもによっては部屋にこもりがちとなり、親と過ごす時間が少なくなるかもしれません。学校から帰ると自分の部屋へこもってしまい、子どもが何をしているのか、何を考えているのかが見えず、悩んだり不安になったりする親もいます。
デメリット②
勉強をしなくなる可能性がある
子どもが自分の部屋にいる間は、親の目が行き届きません。親の目が届かないことをいいことにゲームやパソコン、マンガなどに没頭し、勉強しなくなる可能性も考えられます。
デメリット③
部屋が汚れてしまう可能性がある
最後のデメリットは、部屋が汚れてしまう可能性があることです。自分で整理整頓や掃除ができる子どもなら問題ありませんが、子どもによっては掃除や片付けをせず、いつのまにか部屋中が汚れてしまうかもしれません。
子ども部屋を作る前に考えるべきこと
ここまで紹介したように、子ども部屋を作ることにはメリット・デメリットの両方があります。本当に子ども部屋が必要かどうか、まずは家庭ごとに考えてみましょう。部屋を作る場合は「掃除と片付けは自分でやる」「親の目が届くように、勉強はリビングでする」など、一定のルールを作るのがおすすめです。
ただし、ルールは親が一方的に決めるのではく、必ず子どもと話し合いながら、双方で納得できるものを作ってください。なぜルールが必要なのか、その理由を伝えることも大切です。また、部屋にこもりきりにならないためには「子ども部屋にはカギを付けない」「家族が過ごす、リビングに近い場所へ部屋を作る」といったことが効果的です。
注文住宅に子ども部屋を作ることには、いくつかのメリットとデメリットが存在します。「子どもの自立心を育める」」「子どもが一人になる時間を作れる」といったメリットがありますが、その一方で「部屋へこもりがちとなる可能性がある」「勉強をしなくなる可能性がある」などのデメリットもあるため、一概に子ども部屋があれば良いとはいえません。また、子どもの年齢によっても必要性が変わってくることでしょう。子どもの性格や特徴、家族の教育方針などを含めて、家族全体で話し合ってみることが大切です。