注文住宅の外観デザインを決める時のポイント!注意するべき点はどこ?
注文住宅の外観デザインは、どのようにして決めるとよいのでしょうか。外観はその住宅のイメージを大きく左右します。内装を自分好みにするだけではなく、人の目に触れる外観のデザインにこだわりたい人もいるのではないでしょうか。この記事では、注文住宅の外観デザインを決めるときのポイントを解説します。興味のある人は参考にしてください。
注文住宅の外観デザインの種類はどんなものがある?
ここでは住宅の外観デザインのうち、代表的なものを7つ紹介します。
モダン
モダンはシンプルで直線的なフォルムの屋根が特徴で、近年多く見られる外観スタイルのひとつです。外壁にモノトーンカラーをメインに、シンプルな柄を組み合わせることで、おしゃれな雰囲気になります。玄関ドアやサッシなどに異なる素材を利用して、さらにおしゃれな印象を与える方法もあるのでおすすめです。
洋風モダン
洋風モダンは、木材や石材など自然素材を多く使っているのが特徴で、洋風の家を現代的にアレンジした外観スタイルです。北欧スタイルや明るい陽射しが映える南欧スタイルが、近年とくに人気となっています。洋風の家の特徴を取り入れつつも、日本の風土に合わせて現代的にアレンジしているため、周囲の景観に違和感なくなじむでしょう。
和モダン
和モダンは木材や土壁の雰囲気を活かして、和風の家を現代的にアレンジした外観スタイルです。日本らしい家を建てたいが、古めかしい印象になるのは避けたいという人におすすめできます。
シンプル
シンプルは、個性が少なくスタンダードな素材を使用しているのが特徴です。デザインの流行り廃りに左右されず、長く飽きない家づくりを実現できます。また、建築素材がスタンダードな素材であるため建築費用を抑えられたり、シンプルなつくりであるためメンテナンスが楽だったりするメリットがあるのです。
洋風
洋風は、ログハウスなど外国でよく見られる要素を取り入れているのが特徴の外観スタイルです。輸入住宅によく見られ、カントリースタイル、ブリティッシュスタイル、南欧スタイル、北欧スタイルなど、さまざまなタイプがあります。
和風
和風は、日本の伝統的な建築技術を取り入れているのが特徴です。日本の気候に合わせて作られているため、開放的で湿気がたまりにくいのが特徴です。そのため、年中快適に過ごせます。
北欧その他
白のレンガや淡い色調の石を使用した、日本ではあまり見られないデザインが特徴の外観スタイルもあるようです。基本的なデザインがシンプルであっても、玄関ドアや窓の随所にデザインの工夫が凝らされ、個性的な住宅に仕上がっています。
注文住宅の外観デザインを決める時のポイント
ここでは、外観デザインを決める際のポイントを4つ説明しましょう。
単色に統一する
住宅の外観は単色で統一するのがおすすめです。多くても2色まででまとめるとよいでしょう。2色を超える色を組み合わせると、落ち着かない印象を受けてしまいます。また色の組み合わせにも、相性の良し悪しがあるようです。そのため、家の完成図のイメージを業者に作ってもらってから決めましょう。
外観デザインを絞る
外観デザインを絞ることは非常に重要です。和風と洋風など、外観デザインが異なることによって受け取るイメージは変わります。また、外観デザインによって間取りや生活設備なども変わるようです。外観デザインには、メリットとデメリットがあるので、よく理解したうえで比較検討しましょう。
形状を決める
住宅全体の形状、屋根や窓の形状によって外観のイメージは変わります。屋根の形状によって外観のイメージは変わるので、それぞれの特徴を理解したうえで比較検討しましょう。
また窓については間取りや内装など、家の内側の要素に合わせて決めてしまいがちです。窓も外観イメージを決定する重要な要素なので、外観デザインの視点からも確認し、バランスの取れたものにしましょう。
素材や色味を決める
外壁、屋根、窓の素材や色味にはさまざまなものがあります。そのため、いろいろなものを比較しながら自分がよいと思ったものに決めましょう。色味については、白やベージュが人気でしたが、近年は黒やブラウンなどの人気も高まっています。
注文住宅の外観デザインを決める際の注意点
ここでは、外観デザインを決める際の注意点を4つ説明します。
素材によるメンテナンスの違い
複数の素材を組み合わせた外観は近年の主流ではありますが、その分メンテナンスには手間がかかります。通常であれば1回のメンテナンスで済むのに、素材が複数あるため2回以上メンテナンスを行うことになったというケースもあるのです。素材を選ぶ際は、メンテナンスのことも念頭に置いて決めるようにしましょう。
立地による劣化の差
同じ外観の住宅でも日当たりや湿度などの違いにより、色褪せやすかったりカビが発生しやすかったりします。外観や素材については土地に適したものがあるため、近隣住宅の屋根や外壁なども参考にしましょう。
建物外周部の雑草
外観をおしゃれなものにしても、周辺の雑草が生い茂っていると受け取る印象は変わってきます。立地や庭の広さなどから、雑草駆除にかかる手間も考えておくとよいでしょう。敷地内に砂利を敷き詰めたり、土間コンクリートにしたりすることで対策できます。
クラック・隙間の発生
複数の素材を組み合わせた外観は近年の主流ではありますが、凹凸が生じてクラックや隙間が発生することがあります。クラックや隙間が発生すると、ゴミが溜まったり風が抜けてしまったりするのです。そのため、目立たない部位にV目地や型枠目地を入れるとよいでしょう。
注文住宅の外観を選ぶ際は、自分たちのセンスも重要ですが、建築業者やハウスメーカーなどのプロの意見を取り入れることも大切です。その外観デザインの与える印象、メリットとデメリットをしっかり理解しましょう。